「形から入る」
物事にあらたに取り組む際に
その意義や内容よりも、
外見や格好、活動自体を主眼において
取り組み始めること。 日本人には多いんだそうです。
自分のスタイルを築くことが出来ずに
金太郎アメ(※)になりがちです。
何かを始めるとき
修得しようとするとき
「真似」をするところから入ることは
有効な手段でもあります。
しかし
本質的な意義を押さえていないと
うまくいかくなります。
歌舞伎や能・狂言に代表される日本の伝統芸能は
まず「型」を体得するところから始まると言われています。
また、茶道も同様に
決められた作法・所作を
身につけるところから入ります
剣道や柔道、空手等の武道においても
まずは、その「型」を繰り返し練習することに
重点を置きます。
要は
何かを修得しようとした場合
「型」を真似ることが
その第一歩だと言う事です。
真似てばかりで本当に成長できるの?
伝統芸能や武道、茶道などの世界には
日本古来から伝わる
プロフェッショナル論とも言える
【守・破・離】という修行の段階を示す言葉があります。
【守】とは
師の教えを守り
「型」を真似て
基本をしっかり身につける段階。
【破】とは
身につけた基本を自分なりに進化させ
「型」を破る段階。
(あくまでも、基本の「型」ができているのが前提になる。)
【離】とは
最終的に「型」から離れ
独自の新しいものを生み出す段階。
言い換えれば
「基本・応用・創造」になります
基本、基礎を身につけたら
創意工夫して
オリジナリティを出していくことが大切だと思います。
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『型を持つ人が型を破るのが型破り。
型がない人がやったら型無し』
(歌舞伎役者 中村勘三郎)
『最初はマネごとみたいなところからはじまりますよね。
いろんな人のフォームをマネたりして
なんとなくいまの自分がいます』
(メジャーリーガー イチロー)
『ある戦略を実践するには
「3つの対策が必要だ」と書かれていたら、
1つや2つではなく、3つすべてに徹底的に取り組む。
そうすることによって初めて教科書の理論が効果を生む』
(星野リゾート 星野佳路)
『変なこだわりでマネを否定し、独自性に執着するのはいけません。
また、いつまでもモノマネの域から脱しないのもダメです。
マネから入り、経験を積んで、そこから独自性を出す。
この考えが大切です。』
(サイバーエージェント 藤田晋)
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まず「形から入って」そこから・・・。
それにはある程度時間は掛かかりますものね。
今日は梅雨空の1日。
明日は晴れてくれるといいですね。
今日もありがとうございます