「資源」って?
いすみ鉄道 社長のブログによりますと
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資源とは原料であったり
宝石の原石であったり
つまり「磨けば光るもの」だと思います。
「磨けば光るもの」が資源であるとすれば
「磨かなければ光らないもの」が資源であります。
原材料ですから
適切な加工を施して初めて完成品になるわけで
完成品にしなければ商品化できない。
だからお客さんは来ないというのが資源だということです。
だとすれば
観光資源を商品化するためにはどうすればよいか。
それには2つの能力が必要です。
1つは磨けば光る資源を見つける能力。
単なる石ころなのか
宝石の原石なのかを適切に見分ける能力がなければ
単なる石ころをいくつ拾っても
何の価値もないからです。
2つ目は宝石の原石を見つけたら
それを磨いて完成品にする能力。
いくら良い原石を見つけても
磨き方を知らなければ「何とかに真珠」です。
この2つの能力を持ち合わせて初めて
資源を活用することができる。
逆説的に言えば
資源というのは
それに気づかない人間や磨き方を知らない人間にとって
見たら単なる石ころと同じということなのです。
《中略》
観光というのは産業であり
産業であれば当然ノウハウがあって
経験があって
その蓄積の上に商品加工をするものだからです。
《中略》
予算をたくさん取って
お金をかけて
例えば5億円かけて蒸気機関車を復活させることができれば
そりゃあ人は集まります。
でも
そういうことができるのは僅かな地域であって
いすみ鉄道も含めてほとんどのところにはお金がありませんから
実はとても困ったもんなのです。
では
実際に資源を売り出すためにはどうしたらよいか
やってみましょう。
下の写真をご覧ください。
私の得意な前面展望ですが
この写真を見てあなたならどのように売り出しますか?
美しい渓流や富士山が見える路線であれば
いくらだってお客様はいらしていただけますが
地域にはそんな恵まれたところばかりではありません。
でも、
観光資源だというからには
このトンネルにお客様がいらしていただけるような
「ぜひ行ってみたい。」と思わせるトンネルに
しなければならないのです。
それも、お金をかけずに。
さて、私のやり方は・・・
ずいぶん古いトンネルですが
よく見ると
単線の線路の割にはトンネルの入口が大きくありませんか?
不思議ですね。
この路線は九州福岡県の平成筑豊鉄道のトンネルです。
この平成筑豊鉄道というのは
旧国鉄なんですが
建設されたのは今から120年も
前の明治28年なんですね。
で、なぜそんな時代に建設されたのかというと
その理由は筑豊地区で産出される石炭を港へ運ぶため。
当時は富国強兵の時代でしたから
原動力としての石炭の産出に力を入れていたんですね。
それで
最初は単線だけど
いずれは複線にするという大きな夢があったんです。
だから
トンネルは複線用として最初から作られたのです。
今の世の中緊縮財政でギリギリの建設しか行いませんが
明治の時代はもっと財政は厳しかったはずです。
にもかかわらず
当時難しかったトンネルの掘削に外国人技師を招いて
将来複線にするぞという気概で
このトンネルを建設したのです。
そう考えると
明治の人たちの意志や思考がわかるような気がしますね。
結果として筑豊地区からは
他の鉄道ルートが建設されたことにより
この路線は単線のままで今日に至っておりますが
石積み、レンガ造りのこのトンネルは
九州の鉄道の中で一番古いトンネルなんですね。
どうですか?
こういう話を聞くと
このトンネルに興味がわいてくるでしょう。
これが商品化するにあたってのストーリー作りです。
《中略》
つまり
観光資源はどこにでもあって
見せ方によって「行ってみたい場所」になるということで
だとすれば、
私は日本全国どこへ行っても石ころなど1個もなくて
落ちている石ころに見えるものは
すべて宝石の原石だと思うのです。
ただし
資源というからには磨かなければ石ころと同じ。
だから
一生懸命磨きましょうと
いすみ鉄道を例に
実演ショウを展開しているのでございます。
さあ、あなたには何が見えますか?
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さて零細企業
三ツ井工務店の資源とはなんでしょうか。
贅沢なお金があるわけでもありません。
人材も豊富なわけでもありません。
明らかに見える資源はないのかもしれません。
であるならば、
鳥塚社長のブログにもあるように
原石を磨かなければなりません。
磨くのは
社長であり、私自身。
もちろん、職人さん達も。
そして、オーナー様。
磨くことを諦めてら
ただの石ころ。
未来のある原石を
心を込めて磨き続けたいと思います。
いつかきっと光り輝いてくれるはずです。
そして、
私たちをご縁を頂いたすべての皆様が
地域で光り輝く資源となるように
磨き続けます。
今日も昨日より輝いていますか?
今日もありがとうございます