『世間は正しい』
日々の商売を力強くすすめていくために大事なことの一つは
いわゆる世間というものを信頼することだと思います。
世間とはいったいどういうものであるかということについては
人によっていろいろの見方がありましょうが
私は、それは基本的にいって
いつも正しいものであり
世間の見るところは常に健全だと考えています。
もし世間の目が誤っているということであれば
たとえ自分がいかに正しいことをしていても
受け入れてもらえないかもしれません。
それでは商売を進めていくについていろいろ不安が生まれてくるでしょうし
思い切って商売に打ち込むということもできなくなってきます。
しかし、ありがたいことに、世の中というものは
こちらが間違ったこと
見当はずれのことをやらないかぎり
必ず受け入れ
支持してくださるものだと言えましょう。
このことは、私自身
これまでのさまざまなの体験を通じて
身にしみて味わってきました。
だから正しいことさえしていれば
ということで、基本的に安心しています。
つまり”正しい仕事をしておれば悩みは起こらない。
悩みがあれば自分のやり方を変えればよい。
世間の見方は正しいのだ。
だからこの正しい世間とともに懸命に仕事をしていこう
と考えているわけです。
そこにおのずと力づよさとよさというものが
加わってくるような気がするのです。
もちろん個々の場合についてみれば誤った判断
誤った処遇をされることがあると思います。
いい考えを持ち
真剣な努力を重ねても
なかなかこれが世間に認められないときもありましょう。
しかし、長い目でみれば
やはり世間は正しく
信頼を寄せるべきものだと考えていいと思います。
そう考えるところに、大きな安心感が生まれ
いたずらに動揺することなく日々の商売に
力いっぱい打ち込んでいけるのではないかと思うのです。
これは規模の大小を問わず商売を営む場合
すべてに共通して言えることだと思いますが
いかがでしょうか。
松下幸之助著 「商売心得帖」
お客様から期待される仕事をしていきたい。
お客様の期待に答えたい。
出来ない。。。と逃げるのではなく
出来る方法をみんなでアイディア出しして考える。
そのひとつひとつの積み重ねが
お客様から期待される工務店になっていくのだと思います。
今日もありがとうございます