土壁はいつ頃から使い始めたのでしょうか。
土壁の歴史研究は
山田幸一氏と川上邦基氏が代表的のようです。
私は初めて聞く先生でした。
早速、山田幸一氏の著書を予約してみました。
「壁 ものと人間の文化史」「日本壁のはなし 物語ものの建築史」
このご紹介は改めて。
山田氏と川上氏の見解を調べてみると
山田氏は
正倉院文書を証拠にして仏教と共に大陸文化のひとつとしてもたらされたもの
川上氏は
日本書紀に見られる蛍壁
いずれも歴史的にはこれ以上遡ることができなかったようです。
それは
土壁が可塑性であること
木材や石材とは異なり、その遺構が極めて遺りにくいので
土中からは、現在もほとんど出土品が見つかることはないようです。
また他の資料からは
日本古来の形を色濃く遺す農家建築で土壁が使用されていたともあります。
土壁。。。どんな歴史があるのでしょうか。
この古民家は全面土壁仕様でした。
ひと昔なら、この取り出された土壁は
農家の方々に引き取られていくことも多かったです。
今の時代は
産業廃棄物として処理されてしまいます。
土壁は循環型資財です。
先人は改めて養生し直してまた再利用していたのかもしれません。
土壁の歴史を思うと
ちょっと寂しい気持ちで
トラックを送り出してしまいました。
長く続いた秋雨。
今日は少しだけ太陽が顔を出しました。
気持ちが良い休日になりましたでしょうか。
今日もありがとうございます