メイド イン ジャパン
ファクトリエ
代表 山田敏夫氏の講演会に参加してまいりました。
ファッション業界全体の低迷が続くなか
新しいビジネスモデルを立ち上げて急成長している会社の代表です。
自身、建築業界ですので
ファッション業界のことは
ほとんど知りません。
今回いただいた情報に驚くとともに
新しい意識を持つことができました。
1990年には
50%のシェアを占めていた国産アパレル。
2015年になると
その国産アパレルのシェア率は2.7%
ほとんどが国外産に変わりました。
国内工場状況は
仕事を断ると、その仕事は海外へ移ってしまいます。
結果、受けるしかない状況のもと
赤字生産が続きます
さらに、若手不在・意識低下と
負のスパイラルに陥るようです。
一方
アップルのように
量販店での販売からアップルストアへと
独自の販売ルートを創りあげることで
お客様が同志となり応援団へと変わっていきます。
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そもそも彼の発想の原点は
ファッションの分野でも
日本には良いものを作っている地方の企業や工場が
たくさん存在しているのに
なぜ消費者にそれが知られていないのかという
素朴な疑問から出発している。
高度成長時代
日本のファッション産業は
大量生産・大量消費を背景に大きく成長した。
だがその後
業界特有の複雑な流通過程によって
消費者の価値観の変化を見失い
時代が変わった今もなお
抜本的な構造改革ができないまま苦しんでいる。
こうした状況をよそに
山田氏が始めたのは
日本全国の地方で
真摯にもの作りに取り組んでいる生産者たちの商品を
インターネットで直接
消費者に提供するという
極めて単純明快で正直なビジネスだ。
ファクトリエでは
商品が生まれる背景や
完成するまでの過程を
ネットなどを通じて見える形でしっかりと伝えることによって
消費者に
もの本来の価値を提供しようとしている。
大量生産、大量消費の時代が終わり
日本でも
ものの作られ方や使われ方が
改めて見直されつつある。
そんな時代だからこそ
山田氏の展開するファクトリエは
日本のもの作りの再生や地方の活性化に
大きく役立つと期待する。
参照:
日経ビジネス2016年12月19日号
特集 次代を創る100人
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日本では
年間40億着の供給があります。
そして
20億着は捨てられているとのこと。
山田氏は
非効率なものづくりから
のれん型の会社(価値創造)を創り出しています。
大量生産・大量消費から
ひとつひとつそのものの価値を見出して
消費者に提供する。
ファクトリエ HP
写真:
日経ビジネス2016年12月19日号
特集 次代を創る100人より
今日もありがとうございます