木材の乾燥方法
・自然に乾燥させる方法
・人工的に短時間で乾燥させる方法
があります。
人工的に乾燥させる方法には
蒸気乾燥や燻煙乾燥があります。
蒸気乾燥とは
最も一般的に行われている乾燥方法で
木材に高温の蒸気を当てて木材内部の温度を上げ
木材内部にある水分を熱して乾燥させます。
(古民家解體新書 参照)
燻煙乾燥は
乾燥と同時に防虫効果を高めようとする方法で
熱媒体として蒸気を使うのではなく
炭素(煤)を使うものです。
(古民家解體新書 参照)
一方
自然乾燥材は
天日干しですね。
以前ご紹介しました杉山製材所さんでは
半年以上の乾燥でした。
違う角度から見てみましょう
例えば吸放湿実験です。
自然乾燥材が最も水を多く含むという結果が得られます。
(古民家解體新書 参照)
また強度という観点からは
『木の文化をさぐる』というほんの中で
法隆寺古材は新材より強いとされ
「なぜなら、木は伐り倒されてから200から300年までの間は
圧縮強度や剛性がじわじわとまして、2、3割も上昇し
その時期を過ぎて後、緩やかに下降し始めるが、その下がりカーブのところに
法隆寺材が位置していて、新材よりもなお1割くらい強いからである。
バイオリンは古くなると音が冴えるというが、これはこの材質の変化で説明できる」
(古民家解體新書 参照)
そして
JAS法というものがあります。
この法では、
天然乾燥材は平成25年6月までは認められていませんでした。
現在は、認められています。
人工乾燥材の歴史は浅く
天然乾燥材と比較して
劣化スピードが早く
30年弱で強度が劣ることが判明しました。
どの材を使うのかは
消費者のみなさんの選択です
私たちは
木のホントのことを
しっかり学び
未来の子ども達に何を残し、何を伝えるのかを
大切にしていきます。
今日もありがとうございます