ナラ枯れという現象が起きています。
ミズナラなどどんぐりを実らせる木々が
集団的にたち枯れしている状況です
カシノナガキクイムシという昆虫が持ち込む菌が原因です。
全国的に発生しているナラ枯れは
ここ数年減少傾向にあるようです。
全国の被害状況を見てみると
里山と呼ばれる地域に集中しているようです。
里山とは
人間の生活するエリア周辺の
山林や農地、ため池などその全体を含みます。
そこに育つ広葉樹は自然林だと私は思っていました。
実際は、マキや炭に利用する為
コナラやクヌギなどの樹種を優先的に育成され
伐採が繰り返された人工林のようです。
時代を経て燃料が石油等に変化する中
それら里山の木々は、放置され巨木になりました。
私たちはその木々を豊かな森と思っていましたが
実は人間が作ってきた森の成れ果ての姿だと言われます。
そして、その巨木がキクイムシの越冬や繁殖場所に適しているようです
里山は
建材や薪炭を供給してくれる山林だけでなく
屋根の材料や家畜の餌を提供してくれる
茅場や農地があり成り立っています。
森からは山菜やきのこなどの食べ物に加えて
油や蝋、繊維、染料、薬など
生活に必要な物が手に入りました。
このような使い続けることで
様々な樹種を育み、豊かな森の維持に繋がっていました。
現在では
太陽光パネルなどの技術の進歩で
燃料の必要性もなくなり
山と自然と関わらなくても暮らせるようになり
だれも森に関心を持たなくなりました。
私たち人間がこのような森にできることとは何か。
そのヒントを頂きました。
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いろんな生き物とのつながりを意識して
実際に森に入って暮らしてみないと
わからないことはたくさんあ
動物の命を奪ったり
木を切ったりすることは
自然を破壊しているようにも思えるかもしれないが
僕は本当に自然を破壊するのは
森とのかかわりもないままに
自然保護だ管理だと言っている人たちだと思っている
( 参照:けもの道の歩き方 著書:千松信也 )
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関わり合いを持つこと。
先人は、山々から豊富な恩恵を受けながら
関わりを保ち、代々繋げてきました。
でも現在は、その繋がりも皆無になります。
今すぐ何かすることは大変です
でも少しずつ関わりを持つことは
できるのかもしれません。
住育でお勧めする
木のソムリエツアーなども
その一部ですね。
関わり合いを持つこと。
今日もありがとうございます。