戸建木造住宅における
「日本の木材の利用率は3割程度」です。
何故日本の木材の利用率が低いのでしょうか
これは価格の問題ではありません。
仕組みの問題かもしれません。
木造の構造材は大きく分けると
「柱」と「梁」に分かれます。
ハウスメーカーは
この構造材全てを輸入木材で使います。
これは「安定供給の視点」からそうなっています。
年間2~300棟も建築すると
国内での製材所では安定して仕入れることは難しいようです。
やはり海外の大量生産方式はしょうがないことなのかもしれません。
では1棟~30棟程度の地域の大工・工務店さんをみてみると
多くの方が「柱は国産材」を使っています。
しかし梁は「海外の木材」が多いのです。
それは「技術の問題」からきています。
構造材の加工は
大工さんがするのではなく
大量生産方式であるプレカット(機械加工)がします。
基本的に日本の木材は「長尺もの」は少ないのです。
それは「木材を運び出す時の道(林道)の大きさ」
が一番の原因です。
多くは3m~4mの長さで切り出されます。
大工さんはそれを
「台持ち継」などの加工手法で「5m〜8mの長尺もの」に変えるのです。
でも「プレカット」はそれを受け付けないので長さが足りません。
結果、長い材がとれる海外の木材に頼るのです。
「柱を国産、梁は外国産」では日本の木材の利用率で言うと
「日本の木材は3割程度しか使っていない」と言うことになります。
日本の木材の利用率を上げるには
どうしたらいいのでしょうか。
1、地域の大工さんに手刻みを推進していく
2、地域の大工さんが大手に勝つ
この2つが大事です。
そのために私ができることは何だろうと。。。
ひとつひとつの方向性に
日本の未来
地域の未来がかかっています。
今日もありがとうございます