陽光と匠の技が織りなす
光と影の絶妙なハーモニーは
無限の空間を創る
季節の移ろいを
室内の床や壁や天井に写しだす
光のメッセージ。
その言葉を読み取った先人達が築いてきたのは
光と影のデザインだったのかもしれない。
その景色から
季節の気配を楽しむ粋な文化を磨いてきた。
(参照:大川伝統工芸振興会HP)
『 大川組子 』
建具生産高日本一を誇る福岡県大川市。
460年ほど前
船の大工から始まった大川木工は
大工職人や家具職人など木工業が
分業化されるのに合わせて
建具業も発展してきました。
伝統の技は脈々と受け継がれ
現在のインテリアに合ったデザインの障子をはじめ
襖、ドア、雨戸、クローゼット扉なども製作されています。
「組子」は
釘を使わず
木と木を組み付けて作る建具の技法のひとつです。
細くひき割った木に
溝・穴・ホゾ加工を施して
鉋(かんな)や鋸(のこぎり)、鑿(のみ)等で
調節しながら1本1本組付けしていきます。
この技法を使って細工を施したのが「大川組子」です。
建具職人が腕を競う中
建具の装飾として自然派生的に誕生したと伝えられています。
図柄のパターンは
「麻の葉」や「胡麻殻」、「八重桜」など
200種類以上にもおよび
現在もこれらを応用して
職人が独自に新しい図柄を生み出しています。
参照 : 大川伝統工芸振興会 HP
私自身
そんな大切な伝統工芸品とも知らず
ふとした話の中から
目の前に広がる包み込むような空間に気づきました。
「葉っぱ」と呼ばれる木片のパーツの組み合わせから
無数の図柄が生まれるそうです。
職人さんの技と緻密に計算された独創的な図柄が
過去・現代・未来を繋いでいるように感じます。
先人から繋がる技。
なんとも言えないものです
もっと身近で逢えるような気がしてきました。
もっとアンテナを上げていけば
身近でたくさん出会えるのかもしれませんね。
『 大川組子 』
今日もありがとうございます