今日は夏に戻ったかの様な気温です。
もう10月なんですが
秋の気配はどこへいったのでしょうか。
日本のように蒸し暑い国
その気候に適応した住まいが
伝統構法の住宅です。
座敷と座敷との間仕切りは
軽い襖で仕切られ
今日の様な蒸し暑い日には
襖を外すと
風は自由に通り抜けます。
畳の上に吹き込む風は天然冷房のようですね。
このような伝統的な日本の家は
どの部屋を何に使うかと言う目的は固定していません。
8畳間や6畳間と言うような
四角の部屋で表されます。
この部屋を
タテヨコパズルのように組み合わせていきます。
そして最後に周囲をぐるりと縁側で巻き込みます。
部屋の中に入ると
立ち振る舞いは自由です。
寝ても座っても、ゴロッとしても大丈夫。
私たちからみると
プライバシーが無いように見えますが
実は、その家族には住まい方のルールが存在しています。
例えば
座る場所も無言のルールの中で決まっています。
家長の位置、子ども達の位置やお母さんの位置もそうですね。
こんなルールを自然と体感するからこそ
社会の中に対応できる
柔軟なココロが身についたのかもしれませんね。
西洋の建物は
厚いレンガで囲まれていて
中心に動的なホールや廊下を配置し
外に向かって遠心的な配置になっています。
私たち先人の住まいとは正反対のつくりです。
そんな西洋の住まいには空気抜きが必要です。
そのために壁に穴を開けました。
その風穴が《ウィンドウ》です。
日本の住まいの窓は
二本の柱の間が《マ》
その間にいれた薄い建具が《ト》
というところから生まれた言葉と言われています。
全面開放を意味していることから
《ウィンドウ》とは本質的に違うものなんです
日本の住宅と西洋の住宅を
比べてみました。
住まいに対する考え方の違いが
はっきりと見えてきました。
今日もありがとうございます