ふと
JR九州 唐池恒二会長のインタビュー記事に出会いました。
その中のインタビューの一部抜粋です。
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お客様は手間にお金を払います。
それが1990年代
私がジェイアール九州フードサービスの社長在任時に学んだことです。
当時、西鹿児島駅にあった直営のカレー店は非常に売り上げが良かった。
秘訣は何種類にも及ぶスパイスを調合し
鉄板で炒めるという「手間」にありました。
しかし、私が社長を交代した後に
コスト削減を優先してレトルトカレーに変更したことから
売り上げが瞬く間に半減した。
ちなみにこのお店は
私が社長に再び就任した時に
手作りの味に戻したところ売り上げを回復させることができました。
しかし、
一度失った信頼を取り戻すことの厳しさを痛感しました。
お客さまはこちらの手間を見抜き
手間がかかっていない商品やサービスにはお金を払わないのです。
「手間をかけることの大切さ」に
社員一人ひとりが気づくことが
お客さまから愛されるブランドの構築の基になります。
ブランドの基礎を作るためにトップが最初になすべきことは
3つあると私は思っています。
1つ目は「トップが夢を語ること」
2つ目は「“気”を集めて満ち溢れさせること」
そして、3つ目は「夢と気を社内外に伝え続けること」です。
私はななつ星事業をスタートさせた時
「世界一を目指そう」というビジョンを
プロジェクトに関わる社員やスタッフに伝えました。
これが「夢を語る」ということですね。
すると、参加するメンバーはまず「何をもって世界一なのか」と考える。
そして一人ひとりが考えたことを持ち寄り
皆で話し合うことで
チームとしての価値観が醸成されたり
一体感が生まれたりする。
そして、その意識が高まってくることで
組織に”気”が満ちる。
気の充満が
手間を惜しまない仕事につながる
日経ビジネス特別版 2016.12.19号 抜粋
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以前
いすみ鉄道 鳥塚社長のブログにも
JR九州のお話がありました。
2016年10月25日 のブログ
2016年11月28日 のブログ
企業のブランドの基礎。
手間を惜しまない。
今日もありがとうございます